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choroねえさんの「シネマノート」

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舞台【パリのアメリカ人】劇団四季




せっかく映画の記事もアップしたので、最新に観たこちらの舞台感想も。

映画があまりに有名なので、どのように舞台化されているのか、またストーリーはどうなっているのかとても楽しみにしておりました。四季はキャストが選べないので、普通なら少しこなれた頃のチケットを取るのですが、やはりオリジナルメンバーが観たいので、開幕1週目に観てまいりました。シアターオーブは行きなれているのでありがたいです。

ブロードウェイ版のサントラは聴いておりましたが、やはり本作はダンスミュージカルですね。歌のナンバーはさほど多くはなく、映画と同じようにガーシュインの懐かしい名曲が使われています。

とにかくダンスと言っても、ポワント(トウシューズ)を使ったクラシックバレエ仕様のシーンが多く、またダンスシューズのキャストとポワントのキャストが混じっての普段はあまり見られないダンスもあるんですね。違和感なく観れるのは素晴らしく、それも見どころの一つなのでしょうか。

主演のジェリー役は今回四季からは松島さん、そして新しく谷桃子バレエ団員だった酒井さん他を迎え、ダンスのクオリティの高い舞台となりました。

ストーリーは映画ではジェリーのパトロンとなるマイロが、バレエ団のパトロンなんですね。ジェリーを支援するのは同じですが、舞台がバレエ団で、リズの為に新作バレエを作らせるという設定になっています。

こちらの舞台版の方が社会背景が濃厚で、ナチス占領下から解放されたパリを舞台に、登場人物もまだ戦争から帰ったばかりという落ち着かない時代が色濃く描かれています。この舞台を観ると、映画の方はいかにもアメリカ的というかハリウッドの娯楽映画なんだなぁとあらためて思わさせられますね。

ヒロインのリズは映画ではフランス人で両親はレジスタンスだったと思いますが、舞台ではユダヤ人という設定で、その過去の苦しみなども描かれます。やはりハリウッド映画ではユダヤ人の設定とかはまずかったのでしょうか?よくわかりませんが。。。。やはり映画はあくまでハリウッドのミュージカル映画ということですね。

そんな重い背景がありながらも、笑えるシーンもあり、バレエシーンは見応えたっぷりで楽しめました。
クライマックスの「パリのアメリカ人」を通しで踊るダンスシーンも上手く演出されてましたね~映像ならいくらでも幻想的にできるけれど、舞台でも同じようにロマンティック、かつアーティスティックなシーンでした。新作バレエの発表というシーンにうまく組み合わせてあったと思います。映画ではちょっと唐突に思えたラストも舞台の方が納得いくような結びでしたね。

舞台演出はやはり今風でバックは映像とパネルをうまく使い、場面転換もスムーズですね。最近は本当に映像を上手く使う演出が増え、プロジェクションマッピングのように、立体的に見える映像もあったりするので、昔に比べてずいぶん映像のクオリティも上がったように思います。当たり前ですが・・(笑)

キャストはまだ始まってすぐだったので、ちょっと慣れていない感じもありましたが、ダンスシーンは本当に素晴らしくさすがだったと思います。

ジェリー役の酒井さんは元々はクラシックバレエのダンサーなのに今回オーディションでこの役を獲得しただけあって歌も頑張っていたけど、やはりダンス以外に関してはもう一歩でしょうか。セリフとかもまだ固い感じがするので、これから慣れてこられたら、もっともっとよくなるのでしょうね。ジェリーは不器用な感じのキャラなので、そういう意味では返って合っているのかも。(笑)さすがにバレエは素晴らしかったです。こうなると松島さんのジェリーも観てみたくなりますね。

リズ役の石橋さんもよかったですね。小柄ですがバレエシーンはもちろん、演技も安定していたと思います。アダムの斎藤さんもアンリの小林さんも安定でした。斎藤さんはベテランですよね。

そして、印象に残るのはマイロ役の岡村さん。「ノートルダムの鐘」では観れずに残念でしたが、今回の舞台でも歌はピカイチですね。やはりこのくらい歌えないと最近のミュージカルは質が高いので満足できないような・・・(笑)しかし岡村さんって意外とお背が高いんですね。酒井さんとか石橋さんが小柄なせいもありますが、映像やお写真で見るより大きく見えるな~と。。。その分、ゴージャスな衣装がお似合いでしたね。

しかし、これはダンスが好きな人でないとちょっと退屈に思えるかもしれません。私はバレエも好きなので楽しめましたが、横の年配の男性は途中お昼寝されてました。(笑) 最近のミュージカルはどちらかと言うと歌中心なので、ちょっとカラーが違うかもです。もちろんダンスが見せ場なのでわかって鑑賞すればよいわけですが。それもあってか、普段のミュージカルファンより、ダンス関係らしき観客が多かったような・・・(笑)

いつも思うのはやっぱり四季はキャストが選べないのと、オケが録音なのがねぇ。この演目でオーブでやるなら是非とも生オケでやって頂きたかったですよね。東宝や宝塚は余程でない限り原則生伴ですから、四季だけが録音というのもちょっと時代に合わないような気がします。キャストも演じにくい(歌いにくい)だろうと思うんだけど、今後もそのままなのでしょうか・・・ちょっと残念です。

《キャスト》(2019年1月中旬週)
ジェリー・マリガン・・・酒井大
リズ・ダッサン・・・石橋杏実
アダム・ホックバーグ・・・斎藤洋一郎
アンリ・ボーレル・・・小林唯
マイロ・ダヴェンポート・・・岡村美南
マダム・ボーレル・・・秋本みな子
ムッシュー・ボーレル・・・味方隆司
オルガ・・・木村智秋
ミスターZ・・・金久烈

《スタッフ》
作曲:ジョージ・ガーシュイン
作詞:アイラ・ガーシュイン
台本:クレイグ・ルーカス
演出・振付:クリストファー・ウィールドン
日本語台本・訳詞:高橋知伽江
演出スーパーバイザー:坂田加奈子

《ストーリー》
 第二次世界大戦直後のパリ。
アメリカの退役軍人ジェリーは、暗い戦争の時代に別れを告げ、画家としての新たな人生を夢見ていた。
 ある日、戦後の混乱が収まりきらない街中で、ジェリーは一人の女性、リズに出会い、一目ぼれ。
芸術に人生を捧げようとパリに残る決意をしたジェリーは、作曲家を目指すアダムと、ショーマンを夢見るアンリに出会い、友情で結ばれる。
 後日、アダムに連れられてスケッチのために訪れたバレエスタジオで、ジェリーはリズと再会。オーディションでの彼女のダンスはその場の全員を魅了し、アダムも彼女に恋してしまう。しかし、彼らには知る由もなかったが、彼らの友人アンリにも愛する人がいて、その女性というのもまたリズであった。
 図らずも、三人の男たち全員が一人の女性を同時に愛してしまうことに。そしてリズもまた、苦悩の中にあった。ナチス占領下のパリでアンリの一家に匿われた過去を持つリズは、アンリへの恩義と、自由な世界へ自分を連れ出そうとするジェリーに惹かれる気持ちの間で、激しく揺れ動く。求められていることをすべきなのか、心の声に従うべきなのか――。
 新しい時代の息吹に輝くパリの街で、複雑に絡み合う若者たちの運命。悩み、衝突しながらも、ひたむきに夢を掴もうとする彼らの恋と友情の行方は......。

(解説は公式サイトより)


《追記》
【2回目鑑賞】(6月初旬 横浜公演)

事情で東京公演が観れなかった娘が、やはり観ておきたいということで、横浜公演に付き合いました。私も松島さんが観たかったのでキャストは未定でしたがイチかバチかの賭けで・・・(笑)
今回は3階席でしたが、KAATは初めてながら、遠いけれど全体が見渡せてそれなりに観やすい劇場かなと思いました。宝塚や他のミュージカルも最近はよく上演されてますよね。

2回目なのと、キャストがほとんど違ったので新たに楽しめましたが、ラッキーなことに、そのキャストもお目当ての松島さんと近藤さんだったのでよかったです。

本当にこの作品はバレエ作品ですよね。松島さんはさすがに四季の中でもベテランなので、余裕を感じましたが、このようなダンスシーンの長いものは年齢的に少し大変そうかな。(^^; やはりクライマックスの「パリのアメリカ人」のシーンは長いしリフトも多いので大変ですよね。

しかし、これは四季でないとできなかったかもしれません。クラシックバレエの技術も持ちながら歌も歌わなければならないし、これからは本当に何でもできないと(楽器とかも)ダメということですね。日本もそれができる人が増えているのは本当にステキなことだと思うし、観客側からすると楽しみでしかありませんが。(笑)


《キャスト》(2019年6月初旬週)

ジェリー・マリガン・・・松島勇気
リズ・ダッサン・・・近藤合歓
アダム・ホックバーグ・・・俵 和也
アンリ・ボーレル・・・小林唯
マイロ・ダヴェンポート・・・岡村美南
マダム・ボーレル・・・佐和由梨
ムッシュー・ボーレル・・・味方隆司
オルガ・・・大岡 紋
ミスターZ・・・荒木啓佑

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